2015新型ノロウイルス「GⅡ・17」感染経路と予防対策3選
2017/03/31
2012年にも大流行した「ノロウイルス」は新型となる「GⅡ・17」に変化し、2015年大流行するかもしれない。「特効薬」がなく、なすすべがない状態に陥らないためにはどういった対策をするべきでなのしょうか。
出典:自然から元気
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ノロウイルスとは?
出典:ルールの楽しみ方
1968年アメリカのオハイオ州で集団発生した急性胃腸炎患者の便からウイルスが検出・発見されました。
人の小腸の粘膜で増殖するウイルスで、主に11月から3月にかけて流行し、胃腸炎を起こします。
少ない(10~100個)ウイルスでも発症し、感染力がとても強いウイルスで集団生活の場では感染が拡大しやすく、特に保育園や高齢者施設など免疫力の低い集団では発生・拡大しやすい特徴があります。
感染経路
感染経路はほとんどの場合が経口感染(ウイルス感染した飲食物などを摂取して感染する)です。
これ以外の経路では、
- 人 → 人
- 人 → 食品 → 人
- 食品 → 人
といった3つの感染パターンが考えられます。
「人 → 人」の場合
- 感染患者の吐物や便から人の手などを介して二次感染する
- ウイルスが手などに付着し、人同士が直接触れたり、物(手すり、ドアノブなど)を介して口から感染する
- 飛沫感染(咳やクシャミなどによって飛び散る飛沫によって感染)する
「人 → 食品 → 人」の場合
- 食品を取り扱う人(食品製造や調理従事、家庭での調理など)が感染しており、手から食品を介してウイルスが付着した食品を食べてしまう
「食品 → 人」の場合
- ウイルスに汚染された水や水道水を不十分な消毒で摂取する
- ウイルスに汚染された二枚貝を生食する
これらの主な感染経路からのウイルスの侵入を、どうしたら未然に防ぐことができるでしょうか。
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予防対策 3選
徹底的な手洗いをする
出典:健康生活
基本的なことですが、手洗いはとても重要な予防策です。
- 外出から戻った時
- トイレの後
- 調理や食品を扱う前
- 吐物や便などの処理をした後
- その他、汚れたものを扱った後
こんな時は特に手洗いが必要となります。基本的には石鹸で2度洗いをし、水分を拭いてから消毒用アルコールをよく手にすり込みましょう。
徹底的な洗浄をする
出典:LION
公共的な多くの人が利用する場所は、ウイルスに汚染されている可能性が高いです。
ドアノブやイス、机、エレベーターのボタン、エスカレーターの手すりなどありますが、自宅と共通して汚染の可能性が高いのはドアノブと手すりです。
加えて、特に汚染の可能性が高いのはトイレまわりです。
洗浄後には除菌をすることで清潔な環境を保つことができます。
吐物や汚物の適切な処理
出典:快適クラブ.net
吐物やふん便には多くのウイルスが含まれています。1gあたりのウイルスの数は
- 吐物 … 約100万個
- ふん便 … 約1億個
トイレの便座では多くても1cm²あたり1.5万個ですので、桁違いにウイルスの数が多いことがわかります。
吐物や汚物の処理には、
- 処理する人以外は処理現場に近付かない
- 手袋やマスクなど感染防止品を着用
- 吐物から半径2mの範囲内を消毒清掃
- 消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム1000ppm以上)の利用
※ 1000ppmは1/1000という意味なので0.1%
直接触れないこと、関係者以外は近付かないことはウイルスの感染拡大を防ぐためにとても大切なことです。
もちろんですが、処理後の手洗いも念入りにする必要があります。
食品の加熱殺菌
出典:のんびり一言ブログ
ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには加熱処理が有効的とされています。
二枚貝(牡蠣、帆立、アサリ、ハマグリ、シジミなど)には海中での成長過程で、ノロウイルスを蓄積する性質があります。
加熱による殺菌をする場合は、食品の中心温度が85~90℃で90秒以上の加熱が必要です。
ノロウイルスを失活化させるには、
- 次亜塩素酸ナトリウムを使う
- 加熱
という方法があります。
エタノールや逆性石鹸はあまり効果がありません。
洗剤などできれいに洗浄し、次亜塩素酸ナトリウム200ppm(0.02%)で浸すように拭くことが効果的とされています。
しかし、全ては健康な体調管理あってのものです。
生の二枚貝を食べたとしても、食べた人の体調の良し悪しによって、あたる人もいればあたらない人もいます。
くれぐれも普段の生活から健康管理には十分気をつけましょう。
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