HYTの液体腕時計が機械好きを魅了する最先端技術
2015/05/25
ビジネスマンのマストアイテムである腕時計。本来の目的は“今”を知るための時間を確認するツールです。
先日発表されたアップルウォッチのように最先端技術は時間を知るだけでなく、スマートフォンと連携してアプリを起動させたり、健康状態を把握するなど多岐にわたる機能が搭載されています。そんな最先端技術ですが、かっこよさにこだわった形で表現された腕時計が存在します。
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液体を使って機械式時計の時刻を表示させる
出典:HYT
機械式腕時計は小さな宇宙と聞いたことはないでしょうか。あれだけ小さなケースの中にシンプルなもので100種類、多ければ600種類以上もの部品が組み込まれています。
HYT (Hydro Mechanical Horologist)の「H1」は蛍光色の液体を使って機械式時計の時刻を表示する奇抜なアイデアを形にしたモデルです。特徴的なのは6時の位置に構える2つのピストンです。1つには時間を表示するための蛍光色の液体が入っており、もう1つには透明の液体が入っています。文字盤上部の機械式ムーブメントの力によって片方を圧縮させると、もう片方が減圧することによってインデックスの外周部を通り双方のピストンをつなぐパイプ内にある境界線の位置を動かして時間を表現しています。
更に進化させた「H2」モデル
出典:HYT
前作「H1」と同様に蛍光色の液体によって時刻表示をしていますが、比較すると一回り小さくなっています。インデックスの外周を回るように管が通っていましたが、「H2」モデルではインデックスの内側を通って小回りの効いた作りになっています。ケースサイズは同じでありながら、液体量を少なくすることで軽量化とピストン圧力への負担を軽減していると言えます。
そのピストンは6時の位置でV時に配置されています。自動車のエンジンを思わせる美しいアレンジメントでありながら、他の邪魔をしない収まりが見事と言えます。さらには12時位置のトゥールビヨンが時計ならではの動きとリズムを与えてくれます。
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最新モデルの「H3」
出典:HYT
これまでの「H1」「H2」モデルに影響されない新型と呼ぶにふさわしい変化を遂げています。
大きく変わったことは丸型から四角形への変化です。そして、これまで円形に表現されていたインデックスや液体が通る管はすべて線による描写に変わったことです。また、象徴とも言えるピストンは上方へ配置され、ボクサーエンジンを彷彿とさせる水平対向位置に置かれています。
市場に出回るのはわずか25台で、2015年9月から入手できるようですが、どのような方が購入されるのでしょうか。
気になる価格は?!
「H1」チタンモデル 約800万円
「H2」チタンモデル 約2800万円
「H3」チタンモデル 約3500万円
数々のウォッチアワードでBest Innovation Watch Awardを受賞した「H1」モデルを筆頭に進化を続けるHYTならば当然の金額なのでしょうけれど、一般的には簡単に手に入る金額ではないですね。
これだけ精巧に作られ、他に類を見ない液体とピストンを使った斬新なデザインの腕時計は機械好きや時計好きを魅了し、動いているのをただただ眺めているだけでもワクワクします。
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